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各流派の説明

新たに追加された六大流派の各下位流派の説明です。

新科学秩序

 発起人、新志才科に賛同した者達によって成り立った流派です。現代科学では解明されていない現象を良しとせず、日夜オカルトの類を科学的に理解しようと研究しています。特に、珍しい忍法や技の使い手には目が無く、しばしば拉致しては実験体にしています。

 斜歯忍軍の中枢に位置する御釘衆の転覆を企んでいるという噂もあり、警戒する声もありますが真相は定かではありません。所属する忍びは誰しもが優秀な科学者であり、また優秀な魔界工学の研究者です。加え、首魁の新志才科を含め、多くの魔界博士号取得者を抱えています。よく誤解されますが、あくまでも専門は科学であり、オカルトだけに注目しているというわけではありません。呪術や妖術など、超自然的な作用を魔術と総称しており、その仕組みを科学的に解き明かすことを流儀としています。

​雑用係

 元々は、後先を考えない鞍馬神流の忍者が受けた忍務の後始末を自主的に引き受けていた忍び達の集まりでした。その後、直接忍務の後処理を依頼されるようになり、事後処理専門の下位流派へと格上げされました。

 流派として見做されるようになったものの実際には形式的なものであり、頭領である柳生三厳の放った雑用係という言葉がそのまま流派名にされてしまうような扱いを受けています。忍務が終わった後のことに興味のない戦闘専門の忍び達は雑用係を不要だと考えていますが、後処理の重要性を理解している首脳部の努力によって雑用係は存続しています。また、雑用係の存在によって忍務後のことを考えなくなる忍びが増えた結果、却って厄介ごとを起こす確率が増え、余計に手を焼く羽目になっています。そのため、裏方専門の比良坂機関の忍びを引き入れたりと試行錯誤をしています。

​怪族

 人間として認められることを望んでいる異形の集団です。怪族というのは他称であり、彼らはそう呼ばれることを良しとしていません。多くは隠忍の血統からの移籍者であり、稀に鞍馬神流に居づらさを感じ魔王流から流れてくる者もいます。共通の思想である人になりたいという願望のほかに、人に仇なす存在に対する強い敵愾心を持ち合わせています。その為、人の心を持たない隠忍の血統や妖魔とは対立しています。積極的に悪事を働く魔物を排し、人を護ることでいつしか人間に認められるのだと信じています。

 しかし、心のそこで、どこか異形である自分たちと人間との間に隔たりを感じている者は少なくありません。その証拠に、彼らの多くはその姿に少なからずコンプレックスを抱いているのです。その背景には、内面ではなく見かけで化け物だと判断された経験等が心に染みついているからという理由があったりします。

飼霊胤

 飼霊胤は、はるか昔から精霊と契約することで力を得てきた一族たちです。より古くからある家系が、優先的に力の強い精霊と契約することができます。本人たちの実力は、契約する精霊の強さに左右されます。精霊は万物に宿りますが、よりありふれた存在に宿る精霊の方が強い傾向にあります。特に、地・水・風・火の精霊は四大精霊と呼ばれ、強い力を持っています。新参者はなかなか強い精霊と契約することができないため、飼霊胤には家系の古さによる強さの序列が存在しています。最も強い影響力を誇るのが、最古の精霊使いである萬霊家です。萬霊家の長男は、代々首魁の座を継ぐことが決まっています。

 契約という性質からしばしば縁魔筋と同一視されますが、あくまでも異なる流派であり、本人たちも同一視されることをよく思っていません。ですが、稀に自らの境遇に耐えられずに飼霊胤に転向してくる縁魔筋は存在します。他にも、飼霊胤が契約する精霊と、長耳が使う妖精が混同されることがありますが、明確に異なる存在です。

​裏政治家

 忍者でありながら、政治家として活動する者たちです。権力に固執しており、自分たちの利益を第一に考えています。厳密には比良坂機関に帰属しませんが、政治家である以上は、政界と密接なかかわりがある比良坂機関とは切っても切り離せない関係にあります。このことから、裏政治家は比良坂機関の下位流派だとみなされています。

 裏政治家のシノビは、意外にも比良坂機関に協力的です。なぜなら、日本の国益は大抵の場合自分たちの利益にも繋がるからです。ですが、実際のところは比良坂機関を敵に回したくないというのが本音です。裏政治家と比良坂機関の間では、多額の賄賂が横行しています。贈収賄による癒着こそが、良好な関係を保つための秘訣なのです。

特設配備分校生

 通常の生徒達から隔離するために、特設配備された分校に通わされている生徒達です。彼ら彼女は、一般的に不良と呼ばれる生徒と何ら変わりはありません。ですが、シノビの力を持っているが故に普通の不良とは訳が違います。シノビの力を持たない一般生徒と喧嘩になれば、間違いなく傷害事件どころか殺人事件に発展してしまうでしょう。

 扱いが特別監視対象に似ていますが、あくまでも別枠です。なぜなら、能力ではなくその性格が問題になっているからです。実例は少ないですが、更生すれば分校通いから脱することもできます。御斎学園の教師陣は、なんとか更生させようと厳しく指導します。ですが、それがかえって彼ら彼女らの反感を買う原因になってしまっているようです。

​旧神

 日本には、八百万の神が存在します。神々は、人々からの信仰心を糧にしています。神々の中には、信仰が廃れその地位を保てなくなってしまった者も数多く存在します。そういった、元々神々であった者達の集まりが旧神です。彼らは皆一様に、かつてあった信仰を取り戻すために活動しています。信仰を取り戻すことができれば、再び神として復活できると信じているからです。

 邪神と似たような存在ですが、旧神には理性が残っています。その反面、人々から畏れられるような強大な力はほとんど持ち合わせていません。信仰を取り戻すことができなければ、旧神は神としては扱われず、邪神と同列に扱われてしまいます。一部では、自分こそが神話で語られる神なのだと主張する者もいますが、真偽は定かではありません。

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